
高校で学んだ化学の知識を活かしたい
就職活動では高校で専攻していた化学の知識が活かせる企業を探していました。接着剤の製造にはさまざまな化学品が原料に使われていますが、授業で学んだものを目にする機会も少なくありません。予備知識があったおかげで製造工程の理解も早く、今は高校で学んだ化学の知識が活かされています。
積水フーラーは学校の求人票で知りました。数ある企業の中から積水フーラーを選んだ決め手は、会社見学で感じた職場の雰囲気と、充実した休日制度です。会社見学では高校の先輩に工場を案内してもらうことができ、実際に働いている中で感じる会社の雰囲気などをお聞きすることもできました。また、会社選びでは休みを重視していたので、年間125日の休日が確保されている点も自分にとって大きなポイントでした。積水フーラーは、社員の成長をサポートするための教育制度も充実していると感じています。入社直後に参加した積水化学グループの研修では、社会人としての基礎を身につけることができました。

上司や先輩の丁寧なサポートで成長を実感
現在は水溶性接着剤の製造に携わっています。この他にも、浜松工場ではホットメルト型や光硬化型などの接着剤を製造しています。入社直後はこれらの製造ラインを研修で回らせてもらいましたが、それぞれの現場で先輩社員から作業工程や装置の操作方法などを細かく説明していただきました。中には私の父親世代の方々もいらっしゃいましたが、右も左もわからない新入社員に優しく教えていただいたことが印象に残っています。
今は製品の抜出や梱包、装置の洗浄作業などを任されています。配属されたばかりの頃は、梱包や洗浄の複雑な作業工程を覚えるのに苦労しましたが、上司や先輩方が一つ一つ丁寧に教えてくれたおかげで、安心して作業に取り組むことができました。仕事を進める上で特に心がけているのは、「報連相」の徹底と、上司の動きを観察し真似できることを探すことです。まだまだミスが多いので、分からないことや困ったことがあればすぐに上司に相談し、周囲のサポートを積極的に活用しています。

自身が関わった製品を目にした時の達成感
複数の化学品を反応させて別の新しいものを作り出す経験は学生時代にもしてきましたが、1トン2トンといった規模での生産は実験とはまったく次元が異なります。製造現場での仕事には、実際の製品づくりに関わることの面白さや醍醐味を感じています。
現在任されている業務内容は多岐にわたり大変さを感じる場面も少なくありませんが、大きなやりがいも感じています。特に、自身が製造に携わった接着剤が使われている商品を目にした時は、社会の役に立っていると実感できて大きな達成感を感じます。夏場の暑い時期には会社からスポーツドリンクが支給されるのですが、このPETボトルに巻かれているフィルムの接着剤に自分が携わっている水溶性接着剤が使われています。積水フーラーの接着剤が使われていることを上司から教えてもらった時はとても嬉しくなったことを覚えています。日々の生活の中でも、もしかして自分の携わった接着剤が使われているかも、と想像しながらPETボトルを見るようになりました。
現場で経験を積み、将来は新製品開発へ
今はまず任されている作業を間違いなく、効率良く進められるよう日々の業務に取り組んでいます。職場では自分の仕事を進めることが業務の中心ですが、仕事の手が空いた時などは先輩の仕事を見るようにしています。作業の内容は違っても、どういう手順で作業を進めているかを見ることで、自分の仕事に反映させられますし、作業手順を覚えることで先輩の仕事を手伝わせてもらうこともあります。1年上の先輩が製造工程に関わる作業を任されている様子を見ると、私も早く今の仕事を覚えて実際の製品づくりに関わりたいという思いが強くなります。
将来の目標は、世の中に貢献できる新しい接着剤を生み出すことです。そのためにも、まずは現場での作業をしっかりと覚えること、そして業務に携わりながら新しい製品の開発に必要なスキルや知識を身に着けていきたいと考えています。学生時代には先生の勧めもあって危険物取扱者試験や公害防止管理者の資格を取得しました。今は品質管理に関するQC検定の受検に向けて準備を進めています。接着剤の開発に直結するものではありませんが、将来にわたり「ものづくり」に携わっていく上で、今できることは一つ一つ実行していきたいと考えています。英語についても同様で、仕事に就いてからその必要性を実感するようになりました。今は通訳を介して話を聞いていますが、ゆくゆくは自力で話を聞き取り、コミュニケーションが取れるようになりたいと思います。
ある一日のスケジュール
作業
小休憩
作業
昼休憩
作業
小休憩
17:00の退勤まで作業