どんな細かいお客様のニーズにも対応可能！優れた配合技術に強みを持つ積水フーラー浜松工場

積水フーラーの浜松工場（静岡県浜松市）は、主力製品である衛生材料用ホットメルト接着剤や、紙加工製品用接着剤、そして現在最も注力している機能性接着剤を生産しています。工場には、自動車やエレクトロニクスの研究開発（R&D）チームも在籍し、新しい製品や技術の開発を行う研究開発施設が併設されています。現在、浜松工場では環境対応を考慮したオリジナル梱包形態ゼロパックの生産など、さまざまな環境に貢献する取り組みを実施しています。

潮風薫る浜松工場の立地

積水フーラーの浜松工場は、浜松駅南口から約8km（車で20分）、遠州灘からは約2 kmに位置しており、潮風が薫る場所です。敷地面積は約1.8万平方メートルで、衛生材料用ホットメルト接着剤、紙加工製品用接着剤、機能性接着剤の生産工場と研究開発施設があります。

衛生材料用ホットメルト接着剤：大人用紙おむつの需要増加やナプキンの高級化など、市場の変化に先回りして対応

浜松工場で生産される衛生材料用ホットメルト接着剤は、長年にわたる開発・改良による経験と技術ノウハウを活かし、衛生材料マーケットの多様なニーズに応える幅広い製品をラインナップしています。

衛生材料市場では、人口動態の影響により、子ども用紙おむつの需要は減少していますが、大人用紙おむつの需要は増加しています。また、女性用ナプキンについては、人口は減少しているものの、女性が生理用品にかける金額は増加しています。紙おむつの使用量は冬場に増加するというデータもあります。積水フーラーはこうした市場の変化や消費トレンドに先回りした開発を行っており、お客様のご要望を丁寧にヒアリングすることで、顕在・潜在ニーズをとらえて提案しています。

衛生材料用接着剤は、ひとつの紙おむつやナプキンに、強固な接着性を必要とする「組立用」の接着剤、耐クリープ性（材料が長時間の応力で徐々に変形する現象に抵抗する能力）を必要とする「ギャザー用」、接着強度と、特に湿潤強度を必要とする「吸収体固定用」など、用途に応じて何種類もの接着剤が使用されています。

紙加工製品用接着剤：幅広い用途で多様な素材に対応する製品群

紙加工製品用接着剤は、紙だけでなく、プラスチックやフィルムなどの多様な素材に対応した製品群を取り揃えています。これにより、製本やテープラベル、重包装用紙袋、ダイレクトメール（DM）などの紙製品から、ボトルラベルやクリアケース、ストローなどのフィルムやプラスチック製品、さらにゴミ取りロールや捕虫シート、青果ラベルなどの用途にも対応しています。また、浜松工場では、これらのホットメルト接着剤を用いた用途に加え、水系接着剤を使用した紙管、タバコ、トイレタリーなど、幅広い用途に対応しています。

機能性接着剤：EVバッテリーからカーインテリア、光学部品まで

浜松工場では、現在、積水フーラーが特に力を入れているEVバッテリー用を中心とした機能性接着剤も取り扱っています。

EVバッテリー用に、2液の難燃性低密度ポリウレタンフォーム材を提供しています。これをセル間に注入することで、バッテリーセルを個別に保護し、熱暴走のリスクを低減します。また、振動や衝撃からも守り、軽量化にも貢献します。円筒形や角形など、さまざまなバッテリーに対応可能です。

また積水フーラーでは、市場のトレンドである、高級感のある自動車の内装を実現するために、ステアリングやインパネ、ドア、シート、天井材など、さまざまな異なる素材の特性に合わせた接着剤を提供しています。カーインテリア用接着剤は、低VOC（揮発性有機化合物）の水性や無溶剤タイプを取り揃えています。

近年では、車載カメラやスマホのカメラ、スマートシティで利用されるセンサーなどの需要も増加しています。積水フーラーの光学部品用光硬化型接着剤は、黄変しにくく、長寿命な点が大きな特徴です。耐環境性能が高く、接着層を非常に薄く塗工することが可能なため、光の影響を極限まで抑えることができます。平面接合用、レンズ（曲面）接合用の接着剤を取り揃えています。

環境への取り組み：サステナビリティと省エネへの貢献

サステナビリティ貢献製品

積水化学グループでは、自然環境や社会環境の課題解決に貢献度が高い製品をサステナビリティ貢献製品と認定しています。積水フーラー浜松工場で生産しているサステナビリティ貢献製品は、「合成ゴムホットメルト粘着剤ゼロパック」と「UVアクリル」です。

ゼロパックは、紙おむつなどに使われるホットメルト接着剤を非粘着フィルムで包んだ包装形態で、梱包袋ごとタンクに投入できるため廃棄物が出ません。親会社のH.B.Fullerが開発したこの方法は、従来のブロック状製品より包装ゴミを約80%削減し、コンテナ包装では段ボール包装に比べて最大90%まで削減できます。

UVアクリルは、アルカリ温水で剥がれる紫外線硬化型粘着剤で、ボトルの粘着ラベルに使われ、リサイクル性の向上に貢献しています。

ホットメルト接着剤の融解温度調整と省エネ

ホットメルト接着剤は融解温度をカスタマイズ可能です。例えば、紙おむつなどの基材が薄い衛生材料向けには、従来より低温で溶解、塗布できる製品を提供しています。この低温設計により、省エネにも貢献しています。

浜松工場の電力再生可能エネルギー利用計画

浜松工場では、2024年には使用する電力の30％を再生可能エネルギーで賄い、2025年にはその割合を100％に引き上げる予定です。

働きやすい環境づくり

夏場の工場の環境を少しでも改善すべく、スポットクーラー、エアコンの増設や天井に遮熱シートを設置して冷却を図っています。また、現在の設備を活かしつつ、自動化を推進しています。

浜松工場ならではの強み：市場を先読みし、お客様の顕在・潜在ニーズに対応する生産と開発の融合拠点

積水フーラーの浜松工場は各種接着剤の生産拠点としてだけでなく、開発拠点としての機能を兼ね備え、自動車向けの研究開発（R&D）チームも日々新たなモノづくりに取り組んでいます。

この研究開発拠点では、実際にお客様にお越しいただき、お客様と一緒に試作品の作成を進めることができ、ご要望に合わせてつくった接着剤の測定・評価も行っています。

積水フーラーは、お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、お客様自身で認識されている顕在的なニーズと、ご自身では認識されていない潜在的なニーズのどちらにも、新しい製品および先回り製品を提案しています。また、常に何年も先の市場ニーズを先回りして開発を行っています。

西野工場長からのメッセージ：配合に強みあり、カスタマイズ製品の提供とノウハウ技術の蓄積

「積水フーラー製品の最大の強みは配合技術になります。多種多様な原料と充実した設備を備えており、お客様のどんな細かなニーズにも対応可能です。長年にわたって開発・改良しながらカスタマイズ製品をお客様に提供し続けてきたことで、浜松工場には豊富な配合のノウハウと技術が蓄積されており、コストと品質の競争力をうまく組み合わせ、お客様に最適な提案を行うことができます。」

積水フーラーの浜松工場は、住宅建材用変性シリコーン接着剤・シーラントおよび包装製品用ホットメルト接着剤の生産拠点であり、さらにお客様と共同で試作品の開発もできる研究開発拠点でもあります。

接着剤選びにお困りの際は、ぜひお声掛けください。浜松工場でお待ちしております。

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積水フーラー浜松工場

〒430-0834 静岡県浜松市中央区松島町700
お客様お問い合わせフリーダイヤル：0120-29-6771