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技術:技術本部

改良と開発業務で見つけた大きな感動 技術本部 機能性材料技術部

与えられたテーマに対して一つひとつ答えを出していく

積水フーラーの接着剤は紙おむつや生理用ナプキンの加工にも使われています。どのような分野においても「これでいい」というものはないのかも知れませんが、特に人の肌に直接ふれる衛材という世界においては「より良いもの」の追求は日々、続いています。そのために商品の開発や改良が行われますが、そこに発生した課題=テーマに対して一つひとつ答えを出していくのが、私の仕事です。
テーマは、従来の接着剤を改良する場合と新たに接着剤を開発するケースがあります。どちらにも共通しているのは、今までに答えがないということ。それを思うと未知の世界への好奇心がとめどもなく湧いてきてワクワクしてきます。

出口が見えない課題を解決していく楽しさ

ある日、お客様を訪問していただいたテーマはナプキンの加工に使われる接着剤の変色を無くすというものでした。テーマをいただいたときにすぐに過去の応用で解決のストーリが見えてくるものがあります。そしてもちろんその逆もあります。このテーマは後者でした。どこに出口があるかが見えなかったのです。ここで見失ってはいけないのは、変色というテーマを解決しつつ、接着力を維持しなければならないことでした。それを考慮しながら、解決のために何が必要かを先輩に相談しながら考えていきました。先輩自体も答えはわかりません。しかし今までの経験を通じていつも適切なヒントを与えてくれます。そういった中で変色を起こしてしまう原因そのものを無くすこと。そして変色を抑えるために何らかの手を加えること。この2つをバランス良く行うことで接着力を現状通りに保つことができることがわかってきたのです。出口が見えないと直感したのは、このバランスです。どのようにすれば最適なバランスが得られるか、それは何度も実験を繰り返さなければなりませんでした。しかしそれがこの仕事の面白いところでもあったのです。またできる限り仕事を面白く思うことで新たなアイデアも浮かびやすくなっていきます。

お客様の満足を感じながら、大きな手応えを手にする

私が所属する技術部門は、研究所の中で実験を続けるだけではなく、お客様を訪問し、テーマについてのヒアリングやプレゼンテーションも行います。この変色に関するテーマについても改善策をプレゼンテーションした際にお客様から様々なご要望をいただきました。何度かトライ&エラーを繰り返し、「これなら」という思いで出した答えです。お客様から新たに課題をいただいたときは、一瞬めげそうになりましたが、気持ちを切り替えてご要望が反映できるように取り組みました。しかし一つのご要望を解決すると新たな課題が出てきます。その繰り返しが何度も続きました。一回一回、そこにゴールがあると信じて全力で走り抜いたら、その先にまだコースが続くマラソンのようです。それがいつまで繰り返すのか、わからない辛さもありました。さすがに疲れが表情に出ていたのでしょう。そんな私を察して、それはお客様があなたを技術開発のプロフェッショナルとして信頼している証だよと言葉をかけてくれたのです。その励ましのお蔭で大きな壁を乗り越えることができました。そして最終的にお客様が満足いく結果を出すことができたのです。そのときはこの仕事をしていて本当に良かったと思いました。ともすると研究所でデータのみに目が行きそうな技術開発の業務ですがお客様の満足、そしてその向こうにいるエンドユーザーを意識しながら取り組めることでより大きな手応えを感じることができています。

一つひとつの仕事に深い愛情を感じる

変色というテーマの場合は、従来の商品の改良でしたが、テーマによってはゼロから接着剤を開発する場合もあります。最近では紙おむつの吸収帯がはがれにくい接着剤を新たに作りました。改良や開発に関わらず、納品した接着剤には技術部門の担当者が品番をつけていきます。品番は、決められた品番体系の中で好きな番号を選んで良いのですが、私は自分の誕生日などを入れることもあります。完成した接着剤は他人から見ればただの固形物にしか見えないと思います。しかし、私は深い愛情を感じます。想像するに、それは我が子に近い感情だと思っています。そしてその感動をもっと味わいたくて今日もテーマの解決に取り組んでいます。

【ある一日のスケジュール】

  • 朝礼〜 前日の取り組みを報告
  • 午前から午後 サンプルづくり
  • 夕刻 翌日のお客様訪問のための
    データの入力・資料づくり